東京都内にて、ご自宅などへの出張トレーニングのほか、
港区(六本木、三田・赤羽橋)のフィットネスクラブで活動している、
パーソナルトレーナーの大瀧です。
先日、とあるクライアントの方から、
「靴が自分の足に合っていない気がするんですけど…。」と、靴に関するご相談をいただきました。
その時は、トレーニングしていても足の違和感が拭えず、正しい動作に集中できないご様子でした。
足に関する悩みは意外と多く、違和感に留まらず中には外反母趾に代表されるように痛みを伴うものまであります。
実は、そのような足の状態が、太ももの太さやお尻の位置、また姿勢などといった外見に影響を及ぼしてしまうケースも少なくありません。
その為、合っていないと感じる靴を我慢して履き続けることは、あまりオススメできないのです。
今回は、足に靴が合っていない気がする時の改善策を、いくつかお話したいと思います!
靴が合わないということは、あなたの足が曲がっているかも。。
背中が猫背のように曲がっているよりも真っ直ぐのほうが良い姿勢と言われるように、
実は足首から先、「足」にも良い姿勢と言われるものがあります。
その姿勢のことを「アライメント」と呼んだりしますが、
そもそも靴が合わないといった違和感がある場合、足にとっての良い姿勢「アライメント」が崩れている場合がほとんどです。
中には、靴底が特殊な構造をしていて、靴自体に問題があるケースも否定できませんが、
自分に合う、違和感のない靴を探すというより、ご自分の足のアライメントを整えることをお考えください!
簡単なチェックとして、足の指でグー・チョキ・パーできますか??
あくまで1つの例ですが、この動きができないと本来の足の機能の低下が考えられ、足のアライメントが崩れている可能性は大です。
「足」に全体の4分の1
こちらは足の骨を横から見た図ですが、片足で28個、両足で56個もあり、
身体全体で206個なので、足だけで4分の1も占めていることになります。
これらの骨が靭帯などによって強力に繋がっているのですが、
常に地面に接している足には多くの負担がかかるので、それだけ強力な構造が必要なのです。
アメリカの足病医(足専門の医者)によると、ゆっくり歩いただけで足には体重の1.2倍ものも負担がかかると言われています。
それほどの負担がかかった状態において、クセのある歩き方やクセのある身体の使い方が重なることが、アライメントを崩してしまう大きな原因だと考えられています。
その為、足だけでなく身体全体から整えていくことが求められますが、
今回は足を整えるポイントに絞って、3つの改善策をお話しします!
靴はフラットなものを!
靴の構造を見てみると、
ハイヒールだけでなくほとんどの靴は、つま先よりもかかとの方が地面からの高さは高く作られています。
かかとの骨への負担や足全体への衝撃を吸収するなどのメリットもありますが、
底面が傾いていることになるので、足のアライメントだけでなく全体の姿勢に大きなクセを残します。
足のアライメントを整えるには、足本来の状態に近づけてあげることが必要なので、
つま先からかかとまで高さに差がない、フラットな靴を選ぶことをオススメします。
ゼロドロップ・シューズという専門のシューズや、大手スポーツメーカーからも高さを考えた商品も販売されていますので、
靴を買うときに横からのチェックを忘れないで下さい!
こちらのシューズや、NIKEのFREEというシリーズを私はよく薦めています!
インソールを装着する!
上記のポイントで靴を探してみると…
スポーツシューズが多く、正直なところあまりオシャレな靴はありません(汗)
それに、スポーツシューズを履いて出勤できる方も少ないですし、仮に休日にだけ履いていても、あまり効果は期待できません。
女性の中には、どうしてもハイヒールを履かないといけないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。
そんな時には、インソールの装着をオススメします!
こちらでオススメしているものは、自分の足に合わせるものではなく正しい方向へ足を導いてくれるもの。
始めのうちは違和感があるかもしれませんが、それはご自分の足が正しい位置からずれていたということです…。
ちなみに、ハイヒール用のインソールもあります。
但し、インソールを敷いても、
かかとが擦り減っているようなご自分のクセが表れている靴を履いても意味が無いので、ご注意ください!
部屋では「足半」!
靴やインソール以外には、
室内スリッパのような感覚で使用できる「足半(あしなか)」という商品があります。
こちらは従来の靴の構造とは逆に、つま先が高くなっている前半分だけの草履。
これによりアーチ(土踏まず)に代表される、足の本来の機能を後押ししてくれます。
遡ること鎌倉時代から戦後くらいまでの間、およそ700〜800年間ほどは履き続けられていた歴史ある履き物。
昔の方は生活の知恵として、こういった構造のほうが機能的だということを認識されていたのでしょうね。
前述したように、足の悩みであっても身体全体から整える必要性がありますが、
歩き方や身体の使い方のクセは、中長期的なスパンでの取り組みが必要です。
ですが、こういった道具の力も借りて日常生活の中での習慣にテコ入れしてみると、
意外と短期で効果や変化を感じて頂けるかもしれません。
手立てがなかった方は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください!
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