東京都内にて、ご自宅などご希望の場所への出張トレーニングのほか、
港区(六本木、麻布十番、三田・赤羽橋)のフィットネスクラブで活動している、
パーソナルトレーナーの大瀧です。
先日、クライアントからこのような質問をいただきました。
「ダイエットには、やっぱりランニングは欠かせませんか?」
運動は筋トレだけでダイエットしている方もいるでしょうし、
そもそも運動はせず、食事習慣の改善のみでダイエットしている方もいるかもしれません。
私はダイエットにランニングが必須、とは考えていません。
ただ、目的や状況によってランニングの重要度や優先順位は変わってきます。
もしあなたがとにかく「体重」を落としたいのなら、
ランニングの優先順位を高く設定し、ランニングの強度・頻度を高くする努力が必要です。
ですが、もし「体脂肪」を落として、ヒップアップなど身体のラインを整えたいのなら、
それほどランニングの優先順位は高くなく、他のことにより多くの力を注ぐべきでしょう。
今回は、ダイエットにおける有酸素運動(ランニング)の重要度・優先順位について、
お話ししたいと思います!
何を落としたいのか、明確にしましょう!
まず、ランニングなどの有酸素運動の重要度・優先順位を考える前に、
ご自身が何をどうしたいのかを明確にしておきましょう。
目標が明確でないのに手段ばかりに走ってしまうのは、失敗する典型的なパターンです。
この時に、「◯kg痩せたい!」「体重を◯kgまで落としたい!」だけでは不十分。
◯kg痩せるには、体重を◯kgまで落とすには、何をどうすることが必要か、把握されていますか?
- とにかく体重を落とさなくてはいけない!
- 筋肉量が少ないから、なるべく体脂肪のみを落とさなくてはいけない!
最低限ここまで材料を揃えてからでないと、ランニングをどうするのかなど、
手段に話しを進めることはできません。
カーナビでも目的地を入力するだけでなく、有料道路を使用するのか?など、
目的地までのルートを算出するまでに、いくつか条件を決めなくてはいけませんよね?
ランニングは筋肉を分解する要素を含んでいる
先ほど挙げた2つのパターン、
- とにかく体重を落とさなくてはいけない!
- 筋肉量が少ないから、なるべく体脂肪のみを落とさなくてはいけない!
こちらでお話しを進めると、後者の
「筋肉量が少ないから、なるべく体脂肪のみを落とさなくてはいけない!」の場合には、
ランニングなどの有酸素運動の優先順は高くありません。
それは、有酸素運動は筋肉を分解する要素を含んでいるからです。
確かに条件が揃えば、有酸素運動は体脂肪(中性脂肪)を消費することができますが、
それと同時にたんぱく質(筋肉)を分解し、エネルギー源として利用することが分かっています。
ダイエットにおけるランニング自体を否定しているのではなく、
たんぱく質(筋肉)を分解することよりも、運動中に体脂肪を燃焼できることを優先するのか
ということを、計画段階で検討する必要があるのです。
あなたはどのタイプですか?
ざっくり体組成によって身体を分類してみます。
- 筋肉量:多 体脂肪:多
- 筋肉量:多 体脂肪:少
- 筋肉量:少 体脂肪・多
- 筋肉量:少 体脂肪:少
②・④の方は、体脂肪が少ないので
そもそもダイエットしようと思わないかもしれませんが(笑)、
先ほどのお話しをこちらに照らし合わせてみると、
①の筋肉量も体脂肪も多い方は、積極的にランニングを行いましょう!
「筋肉が減ってしまう…。」なんていうのは置いておいても、とにかく身体を動かすべきです!!
③の方の場合は、有酸素運動よりも筋トレと食事の改善に重きを置いた方が良いでしょう。
ランニングをダイエットの軸においていると、体重は落ちるけど体脂肪率が下がらない、
要は身体が引き締まらないといったことが起こる可能性があります。
それは、体脂肪と同じ量、もしくはそれ以上に筋肉が落ちていることが影響しています。
太ってしまう理由は人それぞれですが、痩せる方法も人それぞれです。
今回は体組成(筋肉や体脂肪など身体の中の構造)から考えてみましたが、
自分に適した方法でダイエットは取り組みましょう!