東京都内にて、ご自宅などご希望の場所への出張トレーニングのほか、
港区(六本木、麻布十番、三田・赤羽橋)のフィットネスクラブで活動している、
パーソナルトレーナーの大瀧です。
買い物や外食をする際、「オーガニック」と書かれた食品や、
そういったメニューを提供しているレストランなどを選ぶようしているという方も多いと思います。
オーガニックの食品に対しては「栄養価が高く、ダイエットに効果的」というイメージが強く、
芸能人やアスリートも選んでいるというメディアでの情報も増えていますよね。
「オーガニックの食品を食べていれば痩せられますか?」と聞かれれば、
私の答えは、「NO!」です!
間接的にダイエットの補助になることは考えられますが、直接ダイエットに有効とはいえません。
今回は、オーガニック食品の考え方について、お話したいと思います。
「オーガニック」とは?
オーガニックとは、有機栽培された食品のことを指していて、
化学合成農薬、化学合成肥料、あるいは遺伝子組み換え生物を使用せずに育てられた農産物のこと。
また肉類は、自然に近い環境の中で育てられ、抗生物質やホルモンを摂取せず、100%有機食材の飼料を食べて育った動物の肉でなければならない。
と、されています。
また、「オーガニック = 無農薬」と認識されている方が多いかもしれませんが、
基準では幾つかの農薬は使用を認められているので、全く農薬を使っていないということではないようです。
オーガニック食品の特徴
オーガニック食品の特徴は、
・化学的なものが少ない
・栄養価が高い
この2点が挙げられます。
化学的なものが少ない
こちらは、さきほどオーガニック食品の説明の中で、
「化学合成農薬、化学合成肥料、あるいは遺伝子組み換え生物を使用せずに育てられた」という所に起因します。
保存のため、見栄えのため、様々な理由によって、化学の力は作物に多く使われています。
便利になった一方で、そういった化学的なものを摂り続けることによっての健康被害も問題になっています。
1つの食品に含まれる量はごく少量なので、短期的に身体への悪影響はほぼ感じることがないかもしれませんが、
それが中・長期的になると、健康面への影響は否定はできません。
こういった健康の面を考えると、普通の食品よりもオーガニック食品を選んだほうが良いでしょう。
栄養価が高い
根拠は先程のオーガニック食品の説明と重なりますが、
化学的なものが少ない分、オーガニック食品は栄養価が普通の食品に比べると高いです。
生産地や時期(季節)によっては、あまり栄養価に差はないという報告もあります。
具体的には、ビタミン・ミネラルといった微量栄養素が高く、
これらは現代の食生活では不足してしまうものなので、確かに貴重な存在ではあります。
不足しがちな栄養素を補填できるという点においては、
ビタミン・ミネラルを摂取できる→代謝など身体の機能が正常に働く→痩せやすい(太りづらい)といった具合に、ダイエット効果を期待できることは事実ですが、
ダイエット効果までの道のりは長い為、それを期待して摂取するというのは得策ではありません。
オーガニックを選ぶよりも大切なこと!
以上の点から、中・長期の視点から身体の健康を考えて、オーガニック食品を選ぶことは効果があると思いますが、
直接的なダイエット効果を期待して食べることは、あまりオススメできません。
ビタミンやミネラルなどの栄養素を摂取できることは素晴らしいことです。
ですが、ビタミン・ミネラルといった「微量栄養素」だけに着目せず、
カロリーを構成する3大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)といった「大局」から食事の型をきちんと作りましょう!
そうでないと、「オーガニックだから…」と野菜を食べ過ぎて、結局「糖質のとり過ぎ」といったケースにもなり兼ねません。
私は「食事の改善」において、
- 量(どれくらい食べるのか?)
- 内容(何を食べるのか?)
- タイミング(いつ食べるのか?)
という3点でアプローチしていますが、
オーガニック食品を食べることは、この3点のうちの「内容」にあたるのみ。
ダイエットを考え食事改善の一部分でしか過ぎないということを、理解しておきましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー