
東京都内にて、ご自宅などご希望の場所への出張トレーニングのほか、
港区(六本木、麻布十番、三田・赤羽橋)のフィットネスクラブで活動している、
パーソナルトレーナーの大瀧です。
皆さんは、「計るだけダイエット」というダイエット法はご存知ですか?
TVの番組で放映されて以来、認知が一気に広まったので、
知っている、やったことがあるという方も多いかもしれません。
簡単に説明すると、朝・晩の2回体重を計り、それを記録することで見えてくる傾向から、
太ってしまう原因を見つけ出し、改善を図るといった内容。
体重計さえあればすぐに始めることが出来るので、取り掛かりやすいかと思いますが、
どうやらこのダイエット法を間違えて捉えている方も少なくないようです。
今回は、「計るだけダイエット」を行うにあたって、
大切なことについてお話ししたいと思います!
計るだけダイエットの起源
計るだけダイエットを行う・行わないに関わらず、ダイエットをするのなら、
体重および体脂肪率を毎日測定し記録をとっておくことは大切なことです。
少しずつではありますが、身体は日々変化するもの。
ご自身が今どこにいるのか?正しい方向へ向かっているのか?などをきちんと把握するためにも、
毎日決まったタイミングで測定・記録はぜひ習慣にしていただきたいです。
実は、この「計るだけダイエット」は生活習慣病に対する治療が起源となっています。
「自己評価管理法」といって、肥満を伴う糖尿病や高血圧の患者の方に対して、
内臓脂肪を減らすために活用している方法。
その名のごとく、生活習慣病の原因はその方の生活習慣にあるため、
何が原因で病にかかってしまったのか?に気づき、改善を図ることが目的です。
計ってからどうするか?が大事!
簡単にこの方法の起源をお話ししましたが、
「計るだけダイエット」といっても、本当に計る「だけ」ではありません。
計ってからが本番で、計った結果をもとにどのように考察し、
そして、考えられる原因をどのようにして改善していくかが、このダイエットの本質です。
計るだけで満足していませんか?
増えちゃったな〜…。と落ち込むだけで、結局同じ毎日を繰り返していませんか?
それはダイエットではありません。ただ、体重計に乗っているだけです。
前日よりも体重や体脂肪率が増えてしまったとき、
なぜ増えてしまったかを振り返るとともに、今日どのように挽回するか決めましょう。
1週間前よりも体重や体脂肪率が落ちて理想に近づいているならば、なぜ落ちているかを
間違っていても良いから自分で検証し、これからの1週間も同じことを続けましょう。
このように、「じゃ、何をすればいいの?」の根拠に「計るだけダイエット」は活用するのです。
手段が目的になってはいけません!
ダイエット中に避けたいものは、
手段の目的化
です。
この計るだけダイエットで置き換えれば、
- 手段:体重を計ること
- 目的:太ってしまった原因を見つけること
にあります。
この手段と目的が混同してしまい、手段が目的と化してしまうと本来の目的を見失っているので、
目的地へたどり着くことは出来ません。
この「手段の目的化」は、計るだけダイエットに限らず様々な場面で陥りやすい傾向です。
「何をやるのか?(what)」ではなく、「なぜ、やるのか?(why)」という視点を常に持ち、
今取り組んでいいることを振り返ってみてください!