東京都内にて、ご自宅などご希望の場所への出張トレーニングのほか、
港区(六本木、麻布十番、三田・赤羽橋)のフィットネスクラブで活動している、
パーソナルトレーナーの大瀧です。
つい先日まで30度くらいまで気温が上がっていたのに、
ここ数日で急に寒くなり、体調を崩されてしまう方も多いですね。
寒くなってくると、フィットネスクラブでは…
『トレーニングする人が減る』
という現象が起こります。来館される方の人数が明らかに減少します。
これは悪天候の日なども顕著に見られるのですが、
寒くなってくるこの時期は、春〜夏前など暖かくなる時期に比べると明らかに少ないです。
ですが、
『寒くなってきた時期こそ、身体づくりを加速させてほしい!』
と、私は考えています。
今回は、寒くなってきた時期こそ身体づくりを加速させてほしい理由について、
お話ししたいと思います!
目次
キーは「基礎代謝」にあり!
なぜ、寒くなってきた時期こそ身体づくりを加速させてほしいのか?
それは、
『基礎代謝』
が、関係しています。
寒くなってくると代謝が下がる、と思われている方が多いかもしれませんが、
実は全くの逆で、寒いときの方が代謝は上がるのです。
代謝が高い状態で運動した方が効果的なので、
ダイエットやボディメイク、バルクアップ(筋肉増強)など、
どのような目的の方でも積極的に運動してほしいのです!
基礎代謝とは?
基礎代謝とは、
何もせずじっとしていても、
生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動で必要なエネルギーのこと。相当するエネルギー量(熱量)は、成長期が終了して代謝が安定した一般成人で、
一日に女性で約1,200、男性で約1,500キロカロリー(kcal)とされている。
と、Wikipediaには記されています。
何をせず例え横たわっていたとしても、
心臓は動いたり、呼吸をしたり、体温調節をしたり…と、身体は常に働いているので、
エネルギーは常に消費しているのです。
ちなみに先日測定をしたら、私の基礎代謝は2,350kcalありました 汗
身体の恒常性(ホメオスタシス)という機能
なぜ、寒くなってくると代謝が上がるのかというと、
これには身体の「恒常性」(ホメオスタシス)という機能が関係しています。
恒常性とは、
恒常性は生物の最も重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず
生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。
生体恒常性とも言われる。
と、あります。
急激な変化というのは、身体にとってはストレスになってしまうので、
全ての機能をなるべく一定に保とうとする、身体の防衛機能の1つです。
その為、夏の暑い時は体温を自ら上げる必要がないので、それほど身体は熱を発生しませんが、
寒い時は体温を上げる必要があるので、実は、夏よりも身体は熱を発生しています。
これは、体温を平熱近くに一定に保とうとする恒常性(ホメオスタシス)の一種です。
寒い時期は、暑い(暖かい)に比べると活動量が減ることが、
寒い時は代謝が下がる…と感じるかもしれませんが、本当は真逆だったのです。
せっかくの基礎代謝が上がっているので
これまでお話ししたように、寒くなるこれからの時期は基礎代謝がせっかく高くなっているので、
- 活動代謝を維持(さらに向上)させる
- 基礎代謝を低下させない食習慣
この2点に注意しましょう!
活動代謝を維持(さらに向上)させる
これまで「基礎代謝が上がる」とお話ししましたが、
だからといって、じーっと黙ったままで勝手に痩せてくれるわけではありません。
期待させてしまったら申し訳ないですが、
基礎代謝が上がると言っても、エビデンスをみるとほんの微々たるもののようです。
その為、その上がった分の基礎代謝のみに依存するのではなく、
『活動代謝を高いままに維持する』
ということは、心がけましょう!
活動代謝って何?と思われた方は、こちらをご覧ください!
[kanren postid="986"]夏に向けてトレーニングしていたくらいの運動習慣を継続することで、
上がった基礎代謝の効果は、実感できると思います!
基礎代謝を低下させない食習慣
基礎代謝の内訳を見ると、その約6割は内臓に起因していることが分かります。
その為、
- どれくらい食べるのか?(食事の量)
- 何を食べるのか?(食事の内容・質)
- いつ食べるのか?(食事のタイミング)
この3点において、適切な食事が習慣になっていないと、内臓機能を低下させることになり、
それが、基礎代謝を低下させてしまいます。
気をつけるポイントの具体例は、こちらの記事も参考にしてください!
[kanren postid="356"]
寒くなってくると、朝起きてランニングに行ったり、
仕事帰りにジムに向かいのが億劫になってしまう気持ちも分かりますが、
今回お話しした身体に起こっていることを知り、
運動するモチベーションに利用して頂けたら嬉しいです!